2024.06.13
「文學界 2024年6月号」に掲載された尾崎世界観の小説「転の声」が、第171回芥川賞の候補作に選出されました。
単行本は7/11(木)発売予定です。
◆内容紹介
舞台は、ライブチケットの転売が今よりも市民権を得ている社会。ロックバンドのフロントマン・以内右手は、長引く喉の不調が招く不安に追い詰められ、とうとうカリスマ“転売ヤー”に縋りついてしまう。
「俺を転売してくれませんか」
自分たちのチケットに“プレミア”が付いていく。高額取引の痕跡をファンのSNSで確認するたびに、湧き上がる後ろめたい喜び。
尾崎世界観にしか書けない、虚実皮膜のバンド小説にしてエゴサ文学の到達点。
【作品情報】
タイトル:転の声
著者:尾崎世界観
出版社:文藝春秋
発売日:7/11(木)
定価:1650円(税込)